モンキーポーズはとても大切です

アレクサンダーテクニークの中でモンキーのポーズというものがあるのですが、これが何とも深いものでありまして。

私の先生も、ワルターキャリントンもこの「モンキー」をとても推奨しておりました。

私自身残念ながらこのモンキーの大切さを理解できたのはアレクサンダーテクニークの指導者の学校に入って3年目くらいからなのです。今ではこれが無ければ毎日指導する体に自分自身で整えることはできなかったと思います。

もちろんこの大切さを知る前も、生活のルーティンの中に入れていました。(あまり意味も分からずとりあえず薦められるがままそれらしい形で)

ATをあの時薦められなければ、私はあ の酷く重いヘルニアの痛みから解放されることもなかったと思います。勧められた手術をしたとしても今の様な元通りの体にはなれていなかったとと思います。本当に良い指導者に出会えた事に感謝です。

毎日モンキーポーズを味わいながら、その日の自分の状態を観察して、使える身体に持っていく。

自分の体に対してあまり気付きが無い間はモンキーポーズをする事に飽きてしまいます。(私がそうでした)

モンキーポーズは型が大切なのではなく、そこに至るまでの自分の体の癖と向き合いながら最大限に良い方向を選択しながらその形に持っていかなければ、その重要性を感じられません。

ただモンキーポーズを繰り返すだけではあまり利益は感じられないと思いますし、実際レッスン以外でそれを一人で何度も練習する事も無いと思います。

もちろん誰にでも必ずモンキーポーズは指導します。

ただそのタイミングが大切なのです。

最初のレッスンや初期のレッスンで行います。

そこで何かしらを感じられた人は続けて行います。

感じられない人はその時期が来るまでやりません。

基本モンキーポーズの大切さと重要性が理解できるのはそれなりにアレクサンダーテクニークを理解していないとわからないと私は思っています。

モンキーポーズの意味や価値がわからない間は、無理してレッスンで進めても時間が勿体無いと思います。もっと他の面から身体に対する癖を見れるように指導していく必要があります。

しかしこれは本当に面白いことに、自分の体に対して沢山の気付きを得てくると、自ら「モンキーポーズを教えてください」

と生徒から言ってきます。

モンキーポーズを行うには時間が必要です。

学べるようになる時期までの時間

そして、実際モンキーポーズをする為の時間。

私は時間があまりないときにはモンキーはやりません。

モンキーポーズに入る前の「立つ」動作にも集中して指令を行わないといけないし、モンキーポーズを行う過程もしっかり自分に意識と指令を送りながら行うので、時間を気にしなくてはいけない状況では、そちらに気を取られてしまって、結果やってもやらなくてもどうでも良いものになってしまいます。

実際には2分もかからないものだけど「2分あるからやるか」にはなりません。

自分の体の使い方に集中していると、時間の感覚が全く無くなる事がしょっちゅう起こります。

たった1本の指の動かし方には集中するだけで、あっという間に1時間経過していることもザラですし、座りながら膝について意識して観察していると、30分経っていることもザラなのです。

自分の中では23分に思えた事がそんなに時間が経っていることが当たり前に起こっているので、限られた数分の中でモンキーポーズを行う事はやりません。(10分あれば1回はできると今は思うのでやります)

自分の身体の使い方の癖と向き合う集中力は凄まじいものがあると思います。30分、1時間が5分にも感じないくらい。気がつく時時間がワープしたのでは無いかとおもってしまいます。

私の生徒さんの中には、母音の発音の舌の動きを観察してたら1日過ぎていました。とよく耳にしますが、それは珍しい事ではないのです。

話は戻りますが、モンキーはATの集大成です。

ATを始めて21年になりますが、未だに一発で「ハマった」「繋がった」モンキーには辿り着けません。自分の体の癖は本当に深いです。

モンキーのポーズに対して興味を持ち、その重要性がわかってこそ、やっとATに入門なのかもしれません。

ただしモンキーポーズに至るまではオンラインのレッスンでは出来ません。必ず対面で指導者の手が触れられて、サポート無くしては本当のモンキーポーズには至らないでしょう。

モンキーポーズの重要性と面白さがわからないATをやっている人達は、本当に勿体ないと思います。

早くその重要性に気付けるくらい、学んで欲しいと思います。