今回のグループレッスンでは、「良い姿勢」とは「効率の良い姿勢」であり、「効率」とは何なのか?

をテーマにしました。

まずは「声」の効率について

声に対する効率を考える時、まず最初に知らなくてはいけないのは「地声」(自声)です。

驚く事に、日本女性の9割は自分の地声(自声)の認識が間違っています。

私自身アメリカのアレクサンダーの学校で最初に指摘されたのは「えい子は声を作っているから、自分の声で話をして」でした。私は私の声で話をしているつもりでした。しかし本当の自分の声を知った時は大変驚かされました。何故ならとてもとても低い声だったからです。

今回のグループレッスンではまず一人ずつ地声(自声)を見つける作業から行いました。

本当の自声は、殆ど息は使わず、声帯の辺りが自然に振動し、下は肋骨から顔前まで振動を感じられ、何の力も必要のない声が地声(自声)です。

正直に申しまして、地声(自声)を知らなくてベルカント唱法を歌う事はほぼ不可能だと私は考えています。声楽を学んでいる人は歌声よりもまず地声(自声)を知ってその使い方を学ぶべきだと考えております。

頭声だけでも胸声だけでもない、常にどちらの音も鳴っている声が「自然な声」です。

そして、その地声(自声)は効率の良い姿勢が出来なければ出す事が出来ません。

地声(自声)を見つけた後、その自声を出しながら、効率の良い姿勢から間違った姿勢に変えていくと何が起こるのか、重心が変われば何が起こるのか体感してもらいました。

効率の良い姿勢が出来なければ自声が出せないのです。(驚愕の事実)

自分の自声が出せないなんて、誰も考えた事は無いと思いますし、有り得ないと信じていますから、その事実は衝撃的だったと思います。

地声(自声)探しは、アレクサンダーテクニークの経験が浅い人には私は行いません。何故ならその声を見つけることが出来ないからです。

地声(自声)を知れば、そこから歌声を築いていくのです。そしてその先に「ベルカント唱法」があるのです。

そして、効率の良い姿勢について

効率の良い姿勢は、崩れた姿勢にする事が出来ません。

姿勢が良いか悪いかを確かめるのは、その姿勢から悪い姿勢(例えば首を縮める事)が出来るか否かでわかります。

何故なら、効率の良い姿勢は首が縮められないのです。

効率の良い姿勢とは、地面に対して作用反作用の力(リバウンス)が足裏から頭頂部まで必ず生じます。だから地面に体重が落ちた分、頭頂部まで勝手に上がる力が作用します。

これは体感した人にしかわかりません。

勝手に頭が上に行ってしまう。

わざわざ頭が上なんて意識しなくてもそこにしか行かない状態。

とても面白い経験だと思います。

但し、この効率の良い姿勢もできるようになるには一朝一夕では出来ません。

自分の体に向き合い意識して抑制してやっと勝ち得た賜物なのです。

本日参加された方は全員ベテランの方でしたので、皆さんこの感覚を体験されました。(良かった)

ベテランの方のレッスンは、当たり前のように抑制、意識、選択という単語が出てきます。

とても興味深いです。

こんな単語が当たり前に使われていくことが私はとても嬉しく思いますし、毎回充実した気持ちで東京に戻れます。

参加してくださった方に感謝です。