レッスンで生徒さんに

「これを頑張れば体に身につくんですよね?」

と言われます。

殆どの人は「体に身につく」という捉え方は、何もしなくても勝手(自然)にそちらの方向(やり方)にいってくれると思っているようです。

もしこの捉え方での質問ならば、アレクサンダーテクニークは身に付きません。

残念な答えですみません。

しかし、違う意味での身につくと捉えるならば「YES」身につきます。

自然に身につかないと言いましたが例外もあります。それは小学校に上がる前の年齢5歳位までならば、前の意味での身には付くと思います。

残念なことに既に成人してしまった体はその人の「オリジナルの体の使い方」が出来上がってしまっていますので、それをそっくり新しい身体の使い方に入れ替わる事は難しいと思います。

それならば、体が変わらないならばやる意味がないと思う方もいるでしょう。

体は変わりませんが、新しい効率の良いやり方を選択してそれを実行に移せば、オリジナルの体の使い方を変化させることはできます。

アレクサンダーテクニークは体に身につくのでは無く、脳に身につくのです。

脳に身につくという事は、選択する事を習慣化させるのです。

選択する事が出来て実行すれば体は変化します。

何も選択しないで実行すれば通常の自分の体の使い方しか出来ません。

最善の方法を常に選択していく事で体は容易く変化します。

それを習慣化させていけば、少し意識するだけで実行する事が可能になります。

これを重ねていく事で確実に変化していくのです。

アレクサンダーテクニークは

「脳に選択する習慣」を身につけていきます。

それを繰り返していくうちに体は変化していきます。スキルも変化していきます。

しかし選択する事を止めれば容易く元の自分の体に戻ります。

これを意味があるかないかと思うのも本人の選択でもあります。

以前ブログにも書いたと思いますが、私自身の経験で股関節脱臼からくる足の癖はアレクサンダーテクニークを学び始めて18年間その癖は出なくなりました。

ある時、意識して選択する事(抑制)を止める事を試してみたところ、たった2週間で自分の立っている足の癖(昔の立ち方)が無意識に出ていました。

18年出ていなかったものがたった2週間で戻ったのです。これは私が予想していた以上悪い結果でした。

もちろんその後自分の体に対して丁寧に選択をする様に心がけておりますが、丁寧に抑制をかけて選択しないと昔の体がチョイチョイと出てきます。(最近はやっと治りましたが)

意識をして体に抑制をかけて新しい方法を選択すれば、体の痛みも不調も起きません。

但しそれはオリジナルではありませんから、ずっと続けていく必要があります。

それでも私自身の経験であの辛いヘルニアの痛みは一切ありません。サポーターの必要もありません。

もちろんあんなに痛みの為に通っていた鍼灸も整体も整形外科も一切必要としません。

体に身につく事の捉え方として

無意識に何もせず自然にそれが出来る様になる

と捉えるならばアレクサンダーテクニークでは難しいと思います。

しかし

意識的に新しいやり方を選択する習慣付けをする様になる

と捉えるならばアレクサンダーテクニークは大変効果的な方法です。

意識的に新しいやり方を選択する事はディフェンス(防御)です。間違った体の癖(無意識)を止めるには、強いディフェンスが必要です。

そのディフェンスの鍵は脳です。

しっかり止めておけば、新しいやり方が出来ます。

体も変化します。

スキルもアップします。

痛みも出てきません。

しかし脳がお休みすれば(選択しない)、体は元通りオリジナルの使い方になります。

常に脳はフル回転で使って新しい自分の体を手に入れてみる価値はとてもあると私は思います。