2019年最初の広島での5日間のレッスンを終えて東京に戻っています。(機内Wi-Fi便利ですね)

今回のレッスンでは、意識の継続の仕方についての説明と、また新しいボディーマッピング、そして自分の体の周りの環境との関わりについてをテーマに行いました。

音楽を演奏するにあたって大切なことは、「音を鳴らしている事」と「音を演奏している事」との違いを明確に理解する必要があります。

今、自分がどちらの音を出したのかがわからなければ、音楽を気持ちよく演奏したり、聴かせたりする事は困難になります。

この違いに気がつかない限り、自分が望む演奏も、体の自由や楽さを理解する事は難しいと考えています。

そしてもう一つ

ボディーマッピング

「体の機能と構造を知る作業」

こちらも大変重要な事です。

自分が思っているイメージが5mm違うだけで、重く感じたり、逆にとても楽に感じたりもします。

そして正しい体の地図を作っていく事で、演奏や体にも大きく影響を与えます。

今回は呼吸についての追加ボディーマッピングを行いました。

今回ここで一番驚かれたのは正しい位置にいれば、息を吸うとき「ブレス音、吸う音」は絶対に出ません。

これは絶対です。

息を吸う時に音が出るのは、間違ったやり方をしています。

ブレス音が出る=間違った呼吸

と認識して良いと思います。

ブレス音が鳴る呼吸は、「自己満足」の呼吸です。

この事については講義の時間しっかりと行いました。

ただ長年の癖でどうしてもそこで息を吸いたくなってしまうのも確かです。

理解しても間違った呼吸をしてしまう。

だからこそ、アレクサンダーテクニークの「抑制」、すなわち「選択する」時間を持つ事はとても大切な事だという事も改めて理解していただけたと思います。

そして最後のテーマである「周りの環境と自分の体」この関係については

「体のトレーニング」のクラスで徹底的に行いました。

周りの環境を味方につけると、普段腹筋する事が困難だった人もスイスイ腹筋が出来てしまったり、仰向けで寝転がって両足を揃えて脚を真上にあげてゆっくり降ろし、45度、10度の所で足を止めてからゆっくり降ろすことも、体や腰への負担をとても少なくしながら行えるようになります。

これは参加した方達にはとても衝撃的であり、そしてこれからの人生での体の動きや考え方を大きく変える第一歩になる事と信じております。

今年は、アレクサンダーテクニークというものを何重にも深く掘り下げて、アレクサンダー氏が唱えていた、プライマリーコントロール、エンドゲイニング、コンシャスコントロール、etc。

これらの意味や重要性を沢山の方にしっかりと伝えて行きたいと考えております。

26日は東京での音楽家のための1日集中講座も控えております。

しっかりと講義内容を作って、新たな気付き発見をしていただけるよう努力いたします。

2019年も引き続きよろしくお願いいたします。