ピアニストの腕や手の使い方について

ここ数日間クリスティアン ツィマーマンのピアノを聴き、観まくっております。

何故?

彼の演奏時の手の動きが流石なんです。

指や、手、腕から肩にかけての動きがとても勉強になります。

小指が軸になるのと親指が軸になるのとでは腕の使い方が全く変わりますし、ピアノの鍵盤の上での指の回転というか腕の動きが全く変わってくるのです。

そして残念ながら、親指軸で弾かれている方は腱鞘炎になりやすかったり、負担が多くなるので気をつけた方が良いでしょう。

腱鞘炎を繰り返したり、長時間の練習で腕が異常に疲れる方の殆どは親指軸の方です。

更に自分自身で小指軸に変えてみて、指の使い方が難しかったり、手に違和感がある人は、元々ご自身の腕や関節の使い方が間違っていると思われます。

本当は、ピアノを始めたばかりの小さい頃からこの腕使いや指使いを学んでいけば、大人になってどんなに長時間練習しても痛めることは起きないのですが、そこまでこだわって教える先生は残念ながらあまりいないのでしょう。

多分この腕の使い方で指の教則本を学んでいけば、全く違う音が鳴りはじめるはずです。

余談ですが私が子供の時、ハノンのような教則本は、完全なる根性論の延長線で練習をさせられましたし、私自身腕が疲れて弾けなくなっておりました。腕が痛いのも筋肉不足という言葉で片付けられてしまいました。腕の使い方が全く違うだけだったのに。

楽しくピアノが弾ければいいな…

というのなら、煩く小指軸と言わなくても良いのかもしれませんが(本当は小指軸にしてもらいたいのですが).もし音楽家を目指す人を育てたいと考えているのなら、しっかりと小指軸での演奏方法の腕の使い方を学び、それを教える必要があるのではないかと思います。

正直な話

私は5年くらい前までは、アレクサンダーテクニークがピアニストにどの位音の変化をもたらすのか、明確には理解していなかったようにも思います。

今は、沢山のピアニストの方に触れる事が出来た事は経験だけではなく様々な学びと知識を得る事が出来ました。

子供からプロフェッショナル、音大で指導されてらっしゃる方達までもが、アレクサンダーテクニークでガラッと音色が変化し、しかも楽に演奏される姿を間近で見れる事はとても幸せです。

ここで

一つ気をつけて頂きたいことがあります。

それは、小指軸で演奏するためには、肘や肩、肩甲骨の可動が必要になります。

親指軸で長年弾いてきた方が、力技で無理やり小指軸にしたとしても、やはり怪我をすると思われます。とても危険です。

もし、小指軸に変えたいと思っているのであれば、日常の腕の使い方から見直す必要も出てきます。

日常生活の中で手や腕を使う時から小指軸になる動きを意識しなくてはいけません。

そしてそれと共に、使っていない筋肉や関節の可動に付いてのエクササイズや筋トレなども必要になると思います。

もし、興味のある方は是非レッスンにいらしてみてください。

全く違うピアノ人生があるかもしれません。