言葉は意識のもとで選択して使う
人生半世紀を迎えて、最近私の周りで話題になるのは「言葉」選び。
アレクサンダーテクニークは、「無意識に行ってしまう間違った癖」に気付く事から始まります。
アレクサンダーテクニークは身体を媒体にして学ぶテクニークなので、どうしても「身体」の動きに着目してしまいがちです。

もちろんそれで構いません。
無意識に行ってしまう癖を変えるのは、脳で意識的に行う事です。
すなわち思考と指令を脳で行うのです。
身体の癖もそうですが、もう一つ私達は無意識に使っているものがあります。
それは

「言葉」

です。
言葉を選ぶ事はとても大切です。

なぜなら言葉は自分の為だけではなく他人も巻き込むツールだからです。
友達と話す時、家族と話す時、仕事で話す時、それぞれ無意識に話し方が変わっていると思います。

習慣となっているので、気にもしていないかもしれません。
特に、プライベートの関係の人と話す時は、息をするかように何も考えずに楽しく会話をしていると思います。

もちろんそれでも構いません。
しかし、自分の立場や生活環境が変わるにつれて、この「無自覚な会話」の中で、無意識に他人を傷つけてしまう事があるのです。

ある日突然そのような言葉を使うようになるのではなく、長い年月をかけて少しずつそのような言葉選びをするようになってしまうのです。

地位や年齢も影響があるのかもしれません。

「なぜそんな偉そうな言い方をするのだろう?」

「なぜわざわざ不愉快になる言葉を使うのだろう?」

「なぜ注意する時に、一言嫌味を付け加えるのだろう?」
そんな感情を周りに抱かせてしまう事が「無自覚」で起こる事があるのです。

私の通っていたアレクサンダーテクニークの学校で、一番重要とされていた事は「言葉選び」でした。
「言葉は選択して話す事」。

ネガティブな単語になりそうなら、それを必ずのポジティブな言い廻しに変える事。

アメリカのクラスではディベートのような意見交換がよく行われます。その中で少しでも「ネガティブ」な言葉を使うとすぐに先生が「言葉を選んで言い直して」

と注意します。

もちろん他人の体に触ったりアドバイスする時もです。
これは3年間の学校生活の中で徹底的にトレーニングさせられました。
言葉で簡単に人を傷つけられます。そしてトラウマも簡単に作れます。
身体の事を教える人が、他人にトラウマを作る事は許されません。ですから徹底的にトレーニングさせられました。
まぁ、英語が母国語ではない私は、ある意味「得」していましたが(笑)
言葉を選択する癖はとても大切です。
私自身、とても話好きなのでとても役に立っています。
このトレーニングをする前の私は、きっと沢山の人を無意識に言葉で傷つけていた事だと思います。(自覚あり)
もちろん選択しているので、わざと他人に傷付く言葉も使えます。

必要に迫られた時は(いつ?)問題なくできるでしょう。
ただし、それをやっても楽しくないし、自分にも辛い思いが来るのでやらない方が良いとは思いますが。
自分の家族や近しい人達と話す時、意識的に言葉を選んで使ってみてはどうでしょう?
これも立派な脳から指令を送るトレーニングです。

体に指令を送る以上に厄介かもしれませんが、このトレーニングはいつでもどこでも簡単に行えます。
特に、自分より年下だったり、生徒だったり、あるいは子供に対して「意識的」に言葉を選んで使ってみてください。
アレクサンダーテクニークを習得する上でもとても役に立ちます。
身につけて絶対に損はない、レッスンに通わなくても良い、一番お得なアレクサンダーテクニークに関連した(アレクサンダーテクニークではないですよ)習得物だと私は思います。