先日のレッスンの事です。
私の所に通って3年目になる生徒さんが手の指にテーピングをしてレッスンにきました。

左手は親指、右手は中指と薬指に固定テーピングをしていました。

動かすと痛みがあるからテーピングをしているそうです。(勿論骨折とかではありません)
そしてレッスンを始めました。

私のレッスンは必ずhands-onから始めます。
私は基本hands-onを行う順序は

頭と首のバランス

上半身(肩や肋骨など)

です。
そして頭から腕に移った時、肘の動きとその少し上の腱にいつもと違う違和感がありました。
そして、私はそこに手をあてて

「このいま触っている部分を緩めて、柔らかい状態を保ったまま指を動かして見て下さい」

と伝えました。
そして、その部分を楽な状態に保ったまま指を動かすと「痛み」が来ないそうです。
その部分を意識して柔らかさを保たないと指に違和感が来るそうです。

でも、柔らかさを保てば痛みが一切なく指を曲げたり動かす事が出来るそうです。
痛みの部分と、原因はいつも同じ部分ではありません。

私自身、痛みではありませんがまだ歌っていた頃、声が硬くひっくり返りそうになる時がありました。
その時、私のアレクサンダーの先生は

「膝を緩めなさい」

と仰いました。
そして膝を緩めた途端、声が変わり息のコントロールが思い通りになりました。
当時、私は喉の調子が悪いんだと思っていましたが、実は膝を固めていた事により、呼吸に悪影響を及ぼし、喉が硬くなり、声が出なくなっていました。
私にとって衝撃的な事実でした。
生徒さんも指を曲げたり動かすと痛いので固定していれば治ると思っていたところ、肘やその上の腱を緩める事で痛みが無くなる事は驚きだったと思います。
体は一つで全てが繋がっています。

全体のバランスがほんの少しずれる事でそこから徐々に変化し、全く違う部分で結果(痛みなど)が来ることがあるのです。
そしてもう一つ。

「緩める」事はとても難しいのです。

その生徒さんは長くアレクサンダーテクニークをやっているので、直ぐに緩める事が出来ましたが、これが出来るようになるには、相当な意識の指令の訓練が必要になってきます。
ひとまず、痛みが無くなった事はとても良い事ですし、またこれからも脳から体への指令の訓練を続けていってもらえたら嬉しいと思います。
アレクサンダーテクニークも人間の身体もとても興味深いものだと思いますよね。